4月1日に寄附研究部門教授として着任した板倉です。

道は家の前にある身近なものでありながら、また一方で見ず知らずの人や物が通っていく場所でもあります。そこから自分が恩恵を受けているもの、身近なものであると感じて丹精に花を植えていただいているような方もいれば、一方ではきちんと税金を払っているのだからあとは行政がやればいい、自分は関係ないと考えている方もいます。今や大部分は後者の方に属しているように思われますが、本当にそれでいいのでしょうか?

日々古びていき、壊れもする道を維持していくことは、自分のためだけではなく後世の人々に道を残していくためにも大切なことです。しかしただ単純にお金をつぎ込めばいいというのではなく、大事に使い、きちんと手を入れていくことの大切さを多くの方々に分かっていただけるようにしていかなればと、私は考えていました。そのためには、道のある沿道の地域の方々に、道のあり方、使い方に関心をもってもらい、その地域の方々と専門家である道路の管理者が対話をしながら協働で道の整備と活用に取り組んでいくことが一つの方策になるのではないでしょうか。その一方で、地域の方々の多種多様なご意見をどう集約していくのか、そのスキルをどのようにして道路管理者が身に着けていく手だてを講じていけばいいのかと道路行政の現場で悩んでいたのも事実です。そのようなことから、私がここに着任することになったのだと思っています。

4月中は、着任のご挨拶もかねて、その多くは森栗先生とご一緒に30余りの国の機関、自治体、研究機関、民間会社・・・の方々とお会いし、いろいろな話を伺わせていただきました。その一方で、4月開講の講義の受講生とも会話をして、今までの仕事では遭遇しえなかったフレッシュな感性に接して多大な刺激を得ています。これからも多くの方々との現場でのコミュニケーションを基に、自分の研究を組立ていくことになると思います。

このブログを通じて、今後も5月以降のまちみちコミュニケーション研究室での出来事や議論、時には自分の私見も交えてご紹介していきます。もちろん、他の研究員もこの場で意見を開陳することもあります。興味をもった皆様方とコミュニケートしながら、研究室がより実り多い成果を出せるようにがんばりたいと思います。(板)